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稲沢市の空き家売却はどう進めるべきか?手順や注意点もご紹介

空き家

「長い間使われていない家が気になる」「空き家を売却したいけれど、どう進めれば良いのか分からない」。稲沢市でも、空き家は年々増えており、所有者の方にとって頭を悩ませる問題となっています。放置していると、さまざまなリスクが生じたり、資産価値が下がるおそれも。そこで本記事では、稲沢市における空き家の実情や特徴、売却を進める際の行政支援制度、売却の流れや注意点、そして売却に適したタイミングや地域としての魅力まで、分かりやすく解説します。ご自身やご家族、大切な住まいについて考えるきっかけになれば幸いです。

稲沢市における空き家の現状と特徴

まず、稲沢市の空き家の現状を見てみます。2023年時点で、稲沢市における空き家の数は〈6,620戸〉となっており、これは2003年の〈3,720戸〉から約1.78倍に増加しています。年々の推移を見ても、2018年から2023年にかけては増加傾向が続いており、空き家数が着実に増えていることが分かります。また、愛知県内では空き家数が多い自治体として第14位、県内全体の空き家数に占めるシェアは約1.5%です。全国平均と比較すれば、稲沢市の空き家数は愛知県平均より少ない一方で、市域の類似規模団体と比べると多い傾向にあります。こうした背景から、稲沢市においても空き家問題は無視できない社会課題となっています。

次に、愛知県および全国との比較です。愛知県全体の空き家率は約11.8%で、全国平均(約13.6%)よりやや低い状況です。稲沢市に関しては空き家率は11.5%と、県全体の平均とほぼ同じ水準と言えます。つまり、空き家の割合としては県平均並みではありますが、市内において数が増加傾向にある点には注目が必要です。

比較項目 数値 特徴
稲沢市の空き家数(2023年) 6,620戸 2003年比で約1.78倍に増加
愛知県の空き家率 約11.8% 全国平均よりやや低め
稲沢市の空き家率 約11.5% 愛知県平均と同程度

最後に、稲沢市で空き家が増加することによる地域への影響についてです。地域景観の悪化や防災上のリスクを高めるほか、空き家を放置することで維持管理費や固定資産税等の負担が増え、所有者側の負担感も深刻化する可能性があります。さらに、空き家の増加は地域コミュニティの衰退にも繋がりかねません。そのため、適正な管理や利活用を促す取り組みが重要となります。こうした点は、行政による支援制度や対策計画が進められている背景でもあります。

稲沢市の空き家売却を進めるための行政制度と支援策

稲沢市では、空き家を売却しやすくするために、行政が整備する制度やサポート窓口が設けられています。まず、稲沢市空き家バンクについてですが、市の「まちづくり部 建築課」が運営窓口となっています。このバンク制度では、空き家の所有者が登録し、市が活用希望者へ情報を仲介する仕組みです。売却希望者にとっては、まずこの登録から始めることになります。制度の運用窓口や登録方法、相談の流れなどは、市の建築課が案内窓口となっています。

次に、空き家の除却に関する補助制度についてです。稲沢市では「空き家(不良住宅)の除却補助」という名称で、老朽化し倒壊の恐れがある木造の個人所有の空き家について、工事費用の一部を補助しています。対象となる条件は以下の通りです(例:1年以上使用されていないこと、木造、所有権の問題がないことなど)。補助を受けるには、事前相談・現地調査による「不良住宅」の認定が必要です。なお、最新の受付状況などについては、提出前に必ず市の建築課へご確認ください。

支援内容概要窓口
空き家バンクへの登録不動産の売却希望を市が仲介する仕組みまちづくり部 建築課
除却補助金老朽化した空き家の解体費用を一部補助(要認定)まちづくり部 建築課(住宅グループ)
相談窓口空き家の管理・売却・活用・除却など幅広く相談可能空き家総合相談窓口(電話)

また、稲沢市では「空き家総合相談窓口」を設けて、電話での相談にも応じています。例えば「今後どうすべきか分からない」「利活用できるか教えてほしい」「近隣への迷惑をどうすればよいか」など、売却に限らず幅広いニーズに対応しています。相談は平日午前9時から午後5時までとなっています。

空き家売却までの流れと必要な準備

空き家を売却する際、まずは状態や法的条件の整理から始め、最終的な引渡しまで段階的に進めていくことが肝心です。下記に、主な流れと必要な準備をまとめます。

ステップ内容ポイント
① 売却前の準備空き家の現況確認(建物の状態、耐震性、登記状況など)、売却に必要な書類の整理所有権の登記が最新か、名義に不備がないか確認が必要です
② 売却活動の流れ査定→媒介契約→販売活動→購入申込→売買契約→引渡し各段階で必要な書類や本人確認書類、契約書類を準備しておくと安心です
③ 税金・リスク対応譲渡所得税、印紙税、登録免許税などの税負担や、空き家放置による固定資産税増加・犯罪・倒壊リスクの確認「空き家特例」としての譲渡所得控除を利用できる場合があります

以下、各段階の内容について詳しくご説明いたします。

まず、売却前の準備としては、空き家の現状をしっかり確認することが重要です。建物の劣化状況や耐震性の有無、登記は現状の所有者名義か、相続登記が済んでいるかなど、基本的な法的手続きを含めて整理してください。特に、相続人の中で名義がそのままになっているケースでは、売却を進める前に相続登記が必要です。これは2023年4月から義務化されていますので、ご注意ください。

次に、売却活動の流れですが、不動産会社との打ち合わせから始まり、査定後に媒介契約を締結し、販売活動を行います。その後、購入申込があり調整が整えば、売買契約の締結です。さらに引渡しに向けて解体・残置物の処理、登記申請などの準備を進め、最終的に決済と引渡しを行います。一般的に、媒介契約締結から売買契約成立までは最低でも3カ月程度、引渡しを含めるとさらに時間を見ておくと安心です。

また、税金面では譲渡所得税、登録免許税、印紙税などが発生します。譲渡所得税は売却益に対して課され、短期・長期で税率が異なります。相続による売却の場合、「被相続人居住用家屋」に該当するなど一定の要件を満たせば、最大3,000万円の譲渡所得控除が受けられる特例があります(要件や期間については最新の税制度をご確認ください)。その他、譲渡契約書には印紙税、名義変更には登録免許税も必要ですので、事前に税務面の準備をしておくことをおすすめします。

さらに空き家放置によるリスクにもご注意ください。手入れが行き届かないことで雨漏りや倒壊の危険性が高まり、近隣への損害や賠償問題に発展する恐れがあります。また、不法侵入や放火、害虫・害獣の巣になるなど犯罪リスクや衛生問題にもつながります。さらに、「特定空き家」に認定されると軽減された固定資産税が適用されなくなり、税負担が数倍に増える可能性があります。こうしたリスクを回避するためにも、早めに売却活動を進めることが大切です。

〈稲沢市の住まいとしての魅力と売却タイミングの目安〉

稲沢市の地価(公示地価・基準地価)は、住宅地でも堅調に上昇しています。2025年現在、住宅地の公示地価はおよそ28万万円/坪、基準地価は約25万万円/坪となっており、前年比でプラスの変動が続いています。商業地ではより高い上昇率を示し、駅近エリアなど利便性の高い地域では坪50万円超の地点もあります。こうした傾向から、現在の稲沢市は「売りに出すには有利な時期」と言える状況です。

以下の表に主要な地価データをまとめました:

項目坪単価(目安)変動傾向
公示地価(住宅地平均)約28万円前年比で上昇傾向
基準地価(住宅地平均)約25万円前年比で上昇傾向
商業地・駅近エリア坪50万円超顕著な上昇傾向

こうした地価上昇を踏まえると、現時点は売却に適したタイミングと考えられます。特に駅近の利便性の高いエリアは、買い手がつきやすく、より高額での取引が期待できます。

しかし、将来的には人口減少やエリア間格差が進む影響も考慮に入れる必要があります。最近の推計では、2025年から2030年にかけて稲沢市の人口が減少する見通しがあり(特に住宅購入層の人口減少)、将来的な需要の縮小が地価下落リスクとなる可能性があります。

売却を検討される際は、次のような点もあわせて重視してください:通勤・通学利便性、周辺の生活環境(買い物施設や医療施設など)、将来的な地域開発計画やインフラ整備など。こうした観点をふまえることで、買い手にとって魅力ある物件と認識され、売却成功につながります。

まとめ

稲沢市における空き家の現状や売却の手順、行政による支援制度、そして地域の魅力や売却タイミングの目安についてご紹介しました。稲沢市の空き家は近年増加傾向にありますが、適切な準備や制度の活用により、スムーズな売却が可能となります。空き家を放置すると税制優遇の変更や管理リスクもあるため、売却を検討し始めるなら早めの行動が大切です。まずは地域の状況を理解し、ご自身に合った売却方法を見つけましょう。

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この記事を書いた人
坪井 優子

ブログ担当 坪井 優子

◇西尾張在住 / 宅地建物取引士 /業界歴5年

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